「自分はもっと評価されるべき」嘆く人の重大盲点 評価される側が自分を評価することのまずさ
そして、他人と自分を比較して、自分のほうが勝っていたいという気持ちが言動に出てしまうと、チームワークなどで支障が出ます。人事評価の対象は成績や業績だけとは限りません。
人間関係がうまくいっているか、報告・連絡・相談ができているかなど、会社や上司の方針によりさまざまです。これは顧客相手の営業であっても同じなのですが、自分がうまく営業ができたと感じても、顧客からの評価が悪ければ、それが結果のすべてです。
何が言いたいかというと、雇用される仕事の場において、評価される側が自分で自分を評価している状態が問題なのです。仕事で評価される人というのは、自分の承認欲求を満たすことに執着する人ではなく、他人の欲求を満たすことができる人です。それが人間関係や信頼にも大きくつながります。
顧客や取引先の欲求を満たすことができれば、顧客は満足し、それが営業の成果や業績にも現れます。また、上司や会社が評価対象にしている行動をとれる人は、ちゃんと評価されて認めてもらえることでしょう。そこの認識がずれている限り、人事評価はずっと変わらないと思います。
まずは他人の仕事を観察してみる
もし自己承認欲求が強いと感じる、あるいは真剣に評価を上げる取り組みをしたいなら、まずは同じ社内で出世している人がどんなふうに仕事をしているかを観察してください。そして人の話をもっと聞いてみましょう。
周りや上司に相談してみるのはどうでしょう? その際は「どうすればもっとうまくいくと思いますか?」というように、アドバイスを求める感じで確認するのがいいと思います。「なぜ私は評価されないんですか?」と、自分の言いたいことや主張を押し付けてしまうと、せっかくの相談も、「面倒な奴だ」とマイナス印象になってしまうからです。
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