国債は日銀が買い取る? 100人の島に例えて解説 日本政府の1000兆円の借金は問題ないのか?

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知ってるようで意外と知らない、国の赤字と「債券」の仕組みについて(写真:Ystudio/PIXTA)
値上げや増税で経済を圧迫している日本。結局国の赤字はどれほど問題なのか? 債券の価値って? 知っているようで意外と知らない「お金の働きと仕組み」をわかりやすく説明した『東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!』著者のムギタロー氏が解説します。

国の債務とは何なのか?

国の債務とは何なのか? 自国通貨の国債とは何なのか? を前回の記事と同様、西遊記の孫悟空がいる100人の島に例えて説明します。

100人の島でエンという紙幣を発行していた孫悟空でしたが、ある日、孫悟空は舎弟のカッパ君にハンコを渡してこう言いました。

「カッパ君、おめえ、今日からエン発行係ね」

その日から悟空はエンを発行しなくなり、舎弟のカッパ君に代行させるようになりました。

「これまでのエン発行記録」などのメモも、全部カッパ君に渡しました。
その後しばらく「カッパ君、10億エン発行して」「わかりました」というようなやり取りをしていました。

ある日孫悟空は、ブタ君にダムを作るお仕事を頼もうとしました。

料金は1億エン。しかし、孫悟空はエンを持ちあわせておらず、こう言います。

「あー……エンがねえ。年末に1億エン渡すわ。約束する。この裏紙にでも書いておくわ」

こうして、「年末に1億エンもらえる券 by孫悟空」と書かれた、「孫悟空の約束券」が新たに誕生しました。

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