国債は日銀が買い取る? 100人の島に例えて解説 日本政府の1000兆円の借金は問題ないのか?
年末に1億エンを悟空からもらえる券。受け取ると消滅
<債権者>
券を持っている人
<債務>
年末に1億エン渡す義務
<債務者>
孫悟空
家に帰った孫悟空は、カッパ君に言います。
「あ、カッパ君、ブタ君に1億エン払っておいて」
カッパ君は言われた通り、ブタ君から「悟空の約束券」を1億エンで買い取りました。
そして年末になります。
「年末に1億エンもらえる券 by孫悟空」と書かれた、「孫悟空の約束券」を手に持っているカッパ君は思います。
(この券、”1億エンもらえる”ってことになっているけど、そもそも俺がエン発行係だから、エンいらないしなぁ……。てか、ぶっ飛ばす戦闘力と引き換えにエンに価値を持たせているのは孫悟空だしなぁ……)
というわけでカッパ君は、【孫悟空の約束券】を捨てようかと思いました。
捨ててもなんの問題もないからです。
約束券をどんどん発行していくと…?
でも、カッパ君は几帳面な性格だったので、記録として保存しておくことにしました。
ただ、なんとなく期限が過ぎていると、孫悟空が約束を破ったみたいで気分が悪いので、「1年後に1億エンもらえる券 by孫悟空」と期限を書き換えておきました。
やがて孫悟空は「ん? これ毎回『カッパ君、10億エン追加発行して』とか言わなくても、毎回約束券で払えばいいのでは?」と気づきます。
そして孫悟空はどんどん「孫悟空の約束券」を発行して、ダムを作ってもらったり、雇っている人の給料を払ったりしていきました。
カッパ君は、そのたびに約束券を買い取ります。
そしてカッパ君が持っている期限が来そうな約束券の期限は延長しておきます。
このとき毎年、孫悟空はその気になれば
「今年は、税の合計で100億エン集まった」
「今年は支払いが合計200億エン分あったから、100億エンは税で集めたエンで渡して、100億エンは約束券で払った」
と記録することもできます。
同様に、カッパ君も「今年は100億エン発行した」「その100億エンで、悟空の約束券を住民から100枚買い取った」と書くこともできます。
さてある時、孫悟空とカッパ君が、これまでのメモを確認してみました。
孫悟空は何も持っていませんが、合計で約束券を1000億エン分発行していました。
なし(※無形資産を計上するなら「誰でもぶっ飛ばせる戦闘力」という資産を保有)
<孫悟空の債務メモ>
孫悟空の約束券1000枚分(=1億エン渡す義務が1000個)
カッパ君は、1000億エンを発行していて、約束券を500億エン分持っています。
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