国債は日銀が買い取る? 100人の島に例えて解説 日本政府の1000兆円の借金は問題ないのか?

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カッパ君は、エンは「税としてもらったら、ぶっ飛ばさない義務」と連動する債券なので、本当は孫悟空の債務ではあるものの、発行したエンの量を債務の欄にメモしていました。

そのため

<カッパ君の資産メモ>
孫悟空の約束券500枚
<カッパ君の債務メモ>
通貨発行1000億エン分

しかし、カッパ君は悟空の代わりにお手伝いをしているだけ。

そもそもエンに価値を持たせているのは孫悟空の債務(税で払ったやつをぶっ飛ばさない)ですので、孫悟空とカッパ君をまとめて考えなければおかしなことになります。

そこでまとめるとこうなります。

<孫悟空とカッパ君の合計資産>
約束券500枚(+無形資産:誰でもぶっ飛ばせる戦闘力)
<孫悟空とカッパ君の合計債務>
約束券1000枚分+通貨発行1000億エン分

結果として、資産が500億エン分で、債務が2000億エン分なので、債務超過1500億エン分となります。

さて、ここで質問ですが、この債務超過は孫悟空にとってヤバいものでしょうか? このままにしておくとマズいのでしょうか?

答えは否です。

ここでいう「債務」は、単なる「税でエンを払ったやつをぶっ飛ばさない義務」でしかないからです。

債務の仕組みを正しく知ろう

この債務1500億エン分は、税として納められたら、孫悟空はそいつを殴ってはいけないという券が、1500億エン分存在しているだけ。

孫悟空が誰にも負けない戦闘力という無形資産を所有している限り、債務は必ず履行できます。

もちろん、税を払わないやつをちゃんとぶっ飛ばさなくてはいけませんが。

以上の例え話を現実に当てはめると

孫悟空→日本政府(日本国)

カッパ君→日本銀行

エン→円

孫悟空の約束券→国債

となります。

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