計算ドリル・音読「宿題を助ける」なるほどなコツ 「発達障害」のある子の学習サポートの具体策

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文節にスラッシュを入れると読みやすくなることもあります。また、「。で交代しよう」「1行で交代しよう」など、ちょっとしたゲーム性を忍ばせると乗ってくる子もいます。先に大人が読み上げて、子どもは指で文字をたどりながら読むのもいいですね。

いずれにしても、「ここの単語、ひとまとめに読めていたね」「この字、読むのに慣れてきたね」など、小さな変化を必ずフィードバックすることが大切です。「回数を重ねるとできるんだ!」という気づきを得られるよう、できるようになったことにフォーカスしてください。

■読書をサポートするルーラーを使う
まずは、自分の指や定規で読むところを示しながら読んでみます。読みやすさをサポートするルーラーも各種販売されているので、試してみてもいいですね。
(出所:『発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」がふえる おうち学習サポート大全』)

何度も音読を聞くのがつらい時には?

「何度も音読を聞くのがつらい!」というときは、オンラインでおじいちゃん、おばあちゃんに聞いてもらうのもいいアイデアです。

■音読を聞き飽きたら誰かに助けてもらう
オンラインでおじいちゃんやおばあちゃん、単身赴任のお父さんなどに音読を聞いてもらいます。画面の向こうの家族に喜んでもらえるので、一石二鳥です。
(出所:『発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」がふえる おうち学習サポート大全』)
 
『発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」がふえる おうち学習サポート大全』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
植木 希恵 「きらぼし学舎」代表、公認心理師

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うえき きえ / Kie Ueki

カウンセリングルームに勤務後、中学校で講師として心理学の知識と経験を生かした授業を行う。その中で発達障害の子どもと接する機会が増え、「不登校・発達障害傾向の子ども専門家庭教師」として独立。2014年、広島市で「きらぼし学舎」を開業。「心理カウンセリング×学習」というスタイルで、集団指導が合わない子、学び方がわからない子、集中力が続かない子、勉強で傷ついてきた子が「わかる!」を実感できる指導を行っている。現在も多くの生徒、保護者とセッションを続けており、学習指導歴は20年を超える。子どもの学習サポートを行うと同時に、母親に子育ての視点を提供するオンライン講座「お母さんのための心理学講座」を開講中。

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