話の要素が天気の話のみだと、「そうですね」と言ってすぐに会話が終わってしまうこともありがちです。
でも、プラス2の要素を入れておけば、広がりができ、お子さんやプールの話に乗れない人でも、「クタクタになる」を自分の話に置き換えて話すなど、圧を感じずに雑談しやすくなるのです。
相手の話した要素を自分の話に置き換えることができると、自己開示ができます。そこから、ちょっと意外性のある面白い話につなげることも可能です。
「虚弱体質のために、こんな真剣な場面で倒れちゃったことがあって」というような話も、その当時は深刻だったとしても、今ならユーモアで話せるということがあるでしょう。
自己開示で「ギャップ」を見せれば勝ち
『ユーモアは最強の武器である』には、ユーモアの具体的なテクニックが解説されていますが、その中で、ギャップを利用することについて触れられています。
ギャップは、「こんなに真面目な人なのに、プライベートはそんな一面があるんだ」という点で親密さが増す効果があるのです。そのためには自己開示が必要です。
自己開示に有効な手法として、「GOOD&NEW」というワークがあります。24時間以内に起きた新しいこと、よかったことなどを1人1つずつ、1分程度で話していくものです。
大抵は、自分か家族、身近な出来事の話になりますが、職場で自己開示をすると、その人の意外な一面を知ることができ、ユーモアにつなげやすくなります。
たとえば、こんな話があります。
年配のベテラン管理職で、誰かが話しかけても微動だにせず、「ちゃんと聞いてくれているのかな?」と不安に感じさせ、悪い印象を持たれていた男性がいました。
ところが、その男性が「GOOD&NEW」のワークで、「最近、通勤経路にツバメの巣があるんです」と話しはじめたのです。
男性は、「それをすごくかわいいと思っていて、毎日毎朝そこを通るたびに、あのツバメはいつ巣立つんだろうと思いながら観察している」と話しました。
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