中高一貫校「空前の中受ブーム」で一変!学校選び 決め手は「偏差値以外」、小6から間に合う試験も

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最近の中学受験の特徴として「学校選びの軸の多様化」がある。

『進学レーダー』の井上修編集長は「首都圏の中学受験家庭の多くは共働きで世帯年収が高く、教育投資熱が高い」と分析する。

さらに、中高一貫校に進学することが“大前提”となっている。サピックス教育事業本部の広野雅明本部長は、「当塾で、受験に失敗して公立中に進学する子どもは、今1%もいない。受験校や進学先を偏差値の高低だけで決める家庭は確実に減っている」と語る。

学校選びの軸が多様化

下図は、そんな多様化した今の受験者層をタイプ別に区分したイメージだ。開成、桜蔭といった最難関校狙いのAゾーンは一定数いる。ボリュームゾーンは、偏差値や進学実績に加え、アクティブラーニングなど教育内容も重視するBゾーンだ。

そして、偏差値にとらわれず豊かな体験や自己肯定感が得られ、時代に合った教育を受けられる学校を選ぶCゾーンの受験者層が現れた。Cゾーン向けでは、自己アピール型など6年生からの準備で間に合う新タイプ入試をする学校が増えている。

学校が志向する教育内容は入試問題から知ることができる。そこで役立つのが首都圏模試の思考コードだ。出題内容や配点を9つのマトリックスに分けて見える化し、求められる力や子どもの志向に合うかがわかる。

「中高一貫校 最新序列では、親世代が知らない一貫校の最新序列や注目の学校などを徹底した取材に基づいて紹介している。483校の実力や校風がわかるランキングデータと併せて、学校選びに役立ててほしい。

常盤 有未 東洋経済 記者

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ときわ ゆうみ / Yuumi Tokiwa

これまでに自動車タイヤ・部品、トラック、輸入車、楽器、スポーツ・アウトドア、コンビニ、外食、通販、美容家電業界を担当。

現在は『週刊東洋経済』編集部で特集の企画・編集を担当するとともに教育業界などを取材。週刊東洋経済臨時増刊『本当に強い大学』編集長。趣味はサッカー、ラーメン研究。休日はダンスフィットネス、フットサルにいそしむ。

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