中高一貫校「空前の中受ブーム」で一変!学校選び 決め手は「偏差値以外」、小6から間に合う試験も
「空前の中学受験ブーム」。私立・国立の中高一貫校の受験者数は2015年から9年連続で増加し、2023年入試の首都圏の受験者数は5万2600人と、過去最多となった。受験率、伸び率も過去最高水準だ。首都圏模試センターの北一成教育研究所長は、「今後数年はこの高水準が続く」とみている。
こうした中学受験熱はどこから来ているのか。
1つはコロナ禍の影響だ。公立校よりオンラインでの授業・学校活動の対応が柔軟で、それが保護者の信頼を得た。学校説明会などに足を運べない時期も、SNSで魅力を発信した学校が多かった。
もう1つの大きな要因は大学入試の変化だ。高校時代の活動内容や大学で探究したいことが問われる、総合型選抜や学校推薦型選抜といった「年内入試」が大学入学生の過半を占めるようになった。
早くから大学進学を見据えた活動ができる
さらに、2022年から高校の学習指導要領が「主体的・対話的で深い学び」を求める内容に改訂されたことを受け、2025年度入試からは一般選抜の入試科目も変わる。
こうした変化に対応し、「探究学習」などに力を入れている中高一貫校が人気だ。「私立のカリキュラムは、学習指導要領の改訂に先駆けてブラッシュアップされている」(北氏)点も大きい。
中高一貫校では高大連携の動きも盛んだ。出張授業や大学訪問にとどまらず、大学の研究施設での探究活動なども実施される。早期から大学と接点を持つことで、学びたい学問領域を明確にできる。
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