人気の中高一貫校は高偏差値校だけではない。話題校の特徴を紹介する。
中学受験者数が増加しているが、人気が集中しているのは偏差値が高い学校だけではない。学校独自の取り組みが評価されて受験者数を拡大させている学校も多い。表は2023年の入試で、受験者数が前年を上回った首都圏の主な私立中高一貫校だ。こうした学校を中心に、人気の理由や特徴を探っていきたい。
東京の共学校では日本工業大学駒場の受験者数が大きく増加した。同校は21年度に高校の工業科の募集を廃止し、普通科のみの進学校へ舵を切った。大学合格実績は右肩上がりで、23年は早慶に7人、MARCHに34人の合格者を出している。工業科があったことから3Dプリンターや専門的な工作機械など設備も充実。理系の子どもの興味を伸ばす環境も魅力だ。
同様の理由で人気が高いのが工学院大学附属だ。アイデアを形にするプロセスを重視し、3Dスキャナーや、プログラミング、映像制作などを行えるデジタル機器がそろう。



















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