子どもが伸びる中高一貫校はどこか? 話題の学校の中から田園調布学園中学・高校の取り組みを紹介する。
首都圏では中学受験者数が9年連続で増加、受験率も過去最高と「空前の中学受験ブーム」が起こっている。ICT対応への的確さや新大学入試への安心感が人気の背景だ。『週刊東洋経済』7月18日発売号では「中高一貫校 新序列」を特集。徹底取材に基づく「最新序列」や「注目の学校」、首都圏・関西・中部483校の校風&実力データなど、多様化する学校選びに役立つ情報を盛り込んでいる。
「この辺にドーム入るかな」、「やってみよう」。校舎1階の広場スペース。2人の生徒が骨組みを手に議論を重ねていた。
東京・世田谷区の田園調布学園中学・高校も探究型の授業に定評がある女子校だ。3年後には創立100年と長い歴史を誇り、学校の個性を際立たせようと16年ごろから探究型授業や教科横断型授業にさらに力を入れ始めた。
「建学の精神『捨我精進』が軸にある。失敗してもいいから挑戦する生徒を育てる」と清水豊校長は熱を込める。
探究型授業は、中1〜高2の5年間に週1時間実施されている。その特徴は、企業や商品開発で活用される「デザイン思考」を取り入れたことにある。
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