子どもが伸びる中高一貫校はどこか? 話題の学校の中から神戸大学附属中等教育学校の取り組みを紹介する。
首都圏では中学受験者数が9年連続で増加、受験率も過去最高と「空前の中学受験ブーム」が起こっている。ICT対応への的確さや新大学入試への安心感が人気の背景だ。『週刊東洋経済』7月18日発売号では「中高一貫校 新序列」を特集。徹底取材に基づく「最新序列」や「注目の学校」、首都圏・関西・中部483校の校風&実力データなど、多様化する学校選びに役立つ情報を盛り込んでいる。
09年に創設された神戸大学附属中等教育学校。「グローバルキャリア人の育成」を教育目標に掲げる同校は、6年間のカリキュラムの中で神戸大と幅広く連携を図っている。
総合的な探究(学習)の時間として設ける「Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクト(KP)」がその1つだ。
KPでは1、2年生はフィールドワークに加え、小集団学習でリサーチリテラシーの基礎や協働力を学ぶ。3年生から課題研究のテーマ設定と探究を行い、3〜6年生の4学年協同のゼミへ移行する。このとき神戸大の大学院生がTA(ティーチングアシスタント)として参加する。TAのサポートを受けながら、課題研究の成果として約2万字の卒業論文を仕上げ、全生徒が発表を行う。
当初は生徒や保護者の多くが否定的
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