子どもが伸びる中高一貫校はどこか? 話題の学校の中から奈良県立国際中学・高校の取り組みを紹介する。
多様な人々とのコミュニケーションを通じ、グローバルな視点で物事を捉える。国際社会の平和と発展に貢献できる資質・能力を持った「真の国際人」を育成する。奈良県立国際中学・高校は、こうした教育理念を掲げる。同校は20年に開校、23年度からは中学校も開設し、中高一貫校として6年間で学びを深める方針だ。
国際人を育成するために、英語の授業は言語を“使いこなす”設計になっている。ネイティブ教員が単独で指導する、ディスカッションやグループワークの時間を多く設けるなど、英語をコミュニケーションの手段として使えるようにする工夫が施される。
英語だけでは多様な人々とコミュニケーションを取れないという考えに基づき、高校1年時には中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の5言語を各8時間必修で学ぶ。各言語の文法に加え、あいさつや自己紹介の方法、言語にひも付く文化を学ぶことで、言葉を軸に国際社会への視野を広げていく。
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