子どもが伸びる中高一貫校はどこか? 話題の学校の中から東京学芸大附属国際中等教育学校の取り組みを紹介する。
首都圏では中学受験者数が9年連続で増加、受験率も過去最高と「空前の中学受験ブーム」が起こっている。ICT対応への的確さや新大学入試への安心感が人気の背景だ。『週刊東洋経済』7月18日発売号では「中高一貫校 新序列」を特集。徹底取材に基づく「最新序列」や「注目の学校」、首都圏・関西・中部483校の校風&実力データなど、多様化する学校選びに役立つ情報を盛り込んでいる。
文部科学省が推進し、国際的に優れた教育プログラムとして知られる「国際バカロレア(IB)」。スイスの同機構本部より提供され、国際的な視野を持つ生徒の育成および世界共通の大学入学資格の授与を目的とする。世界のIB認定校は約5500校。日本では207校を数える中、中高一貫のIB教育を実践する国内初の国公立学校が東京学芸大学附属国際中等教育学校だ。
IBの理念に基づき、各教科の授業は探究と協働の精神を養うことをベースに設計される。例えば、化学では砂糖と塩の山を目の前に「なめずにどちらか判別する実験方法をデザインして」と問う。数学では「スカイツリーと東京タワーが同じ高さに見える地図上の場所はどこ」と尋ねる。問いをチームで議論し、知恵を絞って答えを導き出す。IB MYPコーディネーターの小林万純教諭は「社会的な課題を念頭に置く、教科を横断して重要概念を深めていくなどアプローチは多数ある」と話す。
国際バカロレア資格が取得可能
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