ニューヨーク・タイムズ「スポーツ部門廃止」の訳 スポーツ記者らから不満の声も出ている

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アーサー・デイリー、レッド・スミス、デイブ・アンダーソンの3人の「スポーツ・オブ・ザ・タイムズ」コラムニストが、それぞれの記事でピューリッツァー賞を受賞している(同じくスポーツ記者のジョン・ブランチは、2013年にワシントン州で発生した致命的な雪崩の特集でピューリッツァー賞を受賞し、ジョシュ・ハナーは2014年にボストンマラソン爆弾テロ事件の生存者の回復を記録した写真特集でピューリッツァー賞を受賞した)。

近年、デジタルメディアの台頭とともに、他の多くの全国紙や地方紙がそうであったように、タイムズのスポーツ部門も縮小を始めた。スポーツ部門は独立した日刊紙を失った。すべての地元チームに担当記者がつくわけでもない。ボックススコアは姿を消した。

スポーツ記者らが首脳陣に詰め寄った

10日に、タイムズのスポーツデスクの30人近いメンバーからなるグループが、カーンとタイムズの発行人であるA.G.サルツバーガーに書簡を送り、アスレチックの買収以来、スポーツ・スタッフを「風前の灯火」にしてきた同社を非難した。

カーンらタイムズ首脳陣は11日にスポーツデスクと面会した。同席した2人の関係者によれば、スポーツ担当記者たちはカーンに、なぜ会社の計画をもっと知らせてくれなかったのかと詰め寄った。カーンは、発行人が全計画を共有するのを待ったというのは 「不公平」であり、組織は全員の仕事を見つけるために懸命に働いてきたと語ったと関係者2人は話す。

サルツバーガーとメレディス・コピット・レヴィアン(タイムズ社CEO)は11日に同社に宛てた電子メールで、「この決断が一部の人々を失望させることは承知しているが、読者にとっては正しい決断であると信じている」と書いている。

(執筆:Katie Robertson記者 and John Koblin記者)

(C)2023 The New York Times 

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