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「不安を感じる人」の心がすっと楽になる考え方 ユング心理学で考える失敗に対する向き合い方

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  • 山根 久美子 臨床心理士・公認心理師・ユング派分析家
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つまり、人生も人も多面的で、物事はトータルで見ないとわからないということ。今成功して勝っていても次に失敗して負けたり、勝っているように見えても実は負けていたり、ある側面では成功していても、別の側面では失敗していたりもするのである。

だからもし、あなたが不安に押しつぶされそうになったら、一度立ち止まり、その失敗や負けが、自分の人生や生き方をトータルで見たとき、どのような意味を持つのか、考えてみてほしい。自分にしっくりくるオリジナルの意味を見つけられるかどうかで、その人の人生の方向性が変わっていく。

失敗することで人は成長する

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失敗や負けは人のこころに手痛い傷を負わせるが、その傷はその人をオンリーワンの存在にしていく可能性を持つ。新品の革靴が、傷がついたり汚れたりしながらだんだん足に馴染んでいき、その人にとっての唯一無二の靴になっていくように。

一度ついた傷は消えない。けれども、その傷は、その人と他の人とを分けるものでもある。いわば、傷は、その人をその人たらしめる。だから、ユング心理学では、自分の傷を見つめ、自分のものとして引き受けていくことを大事にしている。

今のような不安な時代を生きていくにあたり、ユング心理学は自分の行く道を照らしてくれる灯のような存在だと私は感じている。それは、人生という1人で進むしかない孤独な道程に意味と方向性を与え、かなりの安心をもたらしてくれるのではないだろうか。

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