平気で「糖質ゼロ」「ノンアルビール」飲む危うさ 健康にいいように見える食品にも添加物が

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

でも、動物実験では添加物が人間におよぼす微妙な影響はわかりません。たとえば、胃部不快感。つまり、食品を食べて、胃が重苦しくなったり、張るように感じたり、気持ちが悪くなったり、痛みを感じたりという自分で訴えないと他人には伝わらない症状は動物実験ではわかりません。

また、吸収された添加物がアレルギーをおこさないか、ホルモンを攪乱しないかなども、動物実験ではなかなかわかりません。動物を使って調べる内容は、急性の中毒や死亡、発がん、臓器の異常など、かなりはっきりした症状だからです。

しかし、私たちにとっては、添加物の微妙な影響こそが重要なのです。毎日食事のたびに、胃が重苦しくなったり、鈍痛がしたり、気分が悪くなったのではたまりません。ところが、実際には添加物によって、こうした悪影響を受けている可能性が高いのです。

食品添加物は何のために使われている?

添加物には、石油製品などから化学的に合成された「合成添加物」がほとんどである指定添加物、それから自然界にある植物、昆虫、細菌などから得られた「天然添加物」である既存添加物があります。

これらの数は800品目を超えていて、ありとあらゆる食品に無節操に使われているのです。

その中には、動物実験によって発がん性やその疑いがあったり、中毒死をおこしたり、お腹の子どもに悪影響をもたらすなど、明らかに危険なもの、すなわち「食べてはいけない」添加物が少なくありません。そしてこうした危険なものは、とくに「合成添加物」に多いのです。

ところが、それらが使用禁止になると、困る食品企業がたくさん出てきます。

食品は、本来、食べ物(食品原料)からつくられるべきものです。ところが、食品原料だけでは、製造・加工がしにくかったり、保全性や色が悪いなど、業者にとっては都合のよくない面が多々あります。そこで使われるようになったのが添加物です。

次ページ「害がないだろう?」という推定のもとに使われている
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事