「米海軍特殊部隊」元指揮官のトラブル対処法 現実から逃げず、受け入れ、解決策を考えるには

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ジョッコ:彼らには、困難だがやりがいのある、現実的な訓練を受けさせた。その訓練を経験した人は、今なら思い出して笑えるだろう。あまりにリアルだったから。いや、精神異常ぎりぎりだったかもしれない。

過剰なプレッシャーをかけて、精神的に打ちのめした。

いいリーダーなら、戻ってきてこう言うだろう。

「限界です。無理でした。うまくできませんでした。何が起こっているのかわかりませんでした。目の前にある戦況に没頭しすぎてしまいました」。そして自分自身を痛烈に非難するか、あるいは「何がまずかったのか?」と聞いてくるだろう。

その答えを言ってやると、彼らはうなずいてメモを取ろうとする。こういう人は、きちんと助言を理解して、成功するはずだ。

一方謙虚さに欠ける横柄な人は、他人からの非難を受け入れることができず、自分はすべてを理解していると思っているから、誠実に自己評価することができない。

とにかく謙虚な気持ちを忘れてはならない。

ジョッコのトラブル対処法

ジョッコ:挫折、失敗、遅延、敗北などの大きなトラブルにどのように対応しているかって? 私は実にシンプルな方法で対応している。

これらのすべての状況を解決できるすばらしい一言がある。それは「いいね」だ。

これは、私の直属の部下で、その後親友になった奴が指摘してくれたことなんだ。

大きなトラブルが起こったり、なかなか解決できないでいたりすると、彼は決まって私を脇に引っ張り込んで、次のように言うんだ。

「ボス、困ったことにあれもこれもうまくいっていない。どうしよう」

そして私は彼を見てこう言ってたんだ。「いいね」

とうとうある日、彼が私に、例によって悪い報告をし終えるやいなやこう付け加えた。

「あなたがこの後に何を言おうとしているか、わかるよ」

「なんて言おうとしているんだ?」

「『いいね』だろ?」

さらに彼は続けた。

「いつもこう言うからね。何か間違ったことが起こると、私を見て『いいね』って言うんだ」

それに対して私は答えた。

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