受け入れがたい現実を前にして、思考停止に陥ってしまうことはないだろうか。極限状態をくぐり抜けてきたネイビーシールズの元指揮官、ジョッコ・ウィリンクは、そんなときにどう対応しているのだろうか。
『「週4時間」だけ働く。』の著者として知られるティム・フェリスが、現代のパイオニア106人に成功の秘密を聞きまくってまとめた本『巨神のツール 俺の生存戦略』の『知性編』の中から、紹介しよう。
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ジョッコの信念は「規律=自由」
ジョッコ・ウィリンクは、想像するかぎりもっとも畏怖されている人間の1人だ。
体重は100kgを超え、しかも筋肉質。ブラジリアン柔術の黒帯保持者で、トレーニングのたびに20人ものネイビーシールズ(海軍特殊部隊)の隊員をなぎ倒してきた。
特殊部隊の世界ではレジェンドと言われていて、彼の目は相手を見るのではなく、相手を見通している。
ジョッコがインタビューに応じてくれたのは私が初めてだったので、ネット上に旋風を巻き起こした。
「ビルボードに掲載したいメッセージは?」という質問に対して、ジョッコはこう答えた。
「私の信念はとてもシンプル。『規律=自由』だ」
私の解釈では、ジョッコは何よりも、明確な自由意思と成果を得るには、肯定的な制約を課す必要がある、と言いたいのだと思う。
自由な日々はのどかに思えるかもしれないが、選択のパラドックス(「今、何をすべきか?」)や意思決定の疲れ(「朝ごはんに何を食べるべきか?」)によって、だんだん投げやりになってしまう。
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