水揚げ半減!伊勢海老を脅かすウツボ激増の深刻 天敵と排除するのでなく、美味しく食するコツがある

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日本だけにとどまらない、うつぼ食の可能性

うつぼ食の可能性は日本だけにとどまらない。うつぼ職人米田さんの着るTシャツの背中には「日本から世界へ」とスローガンが書き込まれている。

うつぼを「日本から世界」へとの米田さんの意気込みが伝わるTシャツ(写真:筆者撮影)

世界中の暖かな海には約200種のうつぼがいると言われているが、彼の捌く能力が世界中に伝播すれば、うつぼが世界の食材となるかもしれない。

今でこそ高級食材の伊勢海老も、顔やハサミや殻をよく見ると決して気持ちのよいモノではないし、最初に食べた人はよく勇気があったなと感心する。うつぼもいつか、そんな存在になるかもしれない。

数カ月前、食用コオロギがネットで炎上していたが、まだまだ日頃食用にしていない(たんぱく源を含む)天然モノで食べられるものはいくらでもある。

以前、五島列島に行った際、島民があまり食べないとクレソンが自生のままほったらかされていた。最近は牛乳が捨てられている状況もあるなど、私たちが美味しく食べられるものは日本中にいくらでも転がっているのだ。

世の中で要らないと思われているモノが、実は別のところでニーズがあったりする。そんな凸凹が少しでも埋まればと改めて願う。

川井潤さんによる連載、過去記事はこちらから
川井 潤 旅する食べるマーケター

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かわい じゅん / Jun Kawai

2015年まで博報堂DYメディアパードナーズ勤務。現在もアドバイザーを続ける。
渋谷区CFO(Chief Food Officer)、食品メーカー多数、IT企業数社、その他地方行政、商工会議所等のアドバイザー。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン、雑誌「dancyu」、幻冬舎「ゲーテWeb」、産経新聞などへの執筆多数。食べログフォロワー数No.1(2022年9月3日現在59858人)。

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