水揚げ半減!伊勢海老を脅かすウツボ激増の深刻 天敵と排除するのでなく、美味しく食するコツがある

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最近ではこのノウハウを教える講習で東京に呼ばれたり、今まさにうつぼ問題に苦しむ三重県からも相談をされたりしているという。

捕獲してただ処分するのではなく…

伊勢海老の天敵と、うつぼを捕獲してただ処分するのではなく、それを美味しく食べさせる。もしそうしてどんどんうつぼ需要を生み出し、食用に捕獲されることでうつぼの数が減ってくれば、伊勢海老の生き残るチャンスも自然に増える。よい循環が生まれ、伊勢海老とうつぼの生態に、よいバランスがうまい具合に取れるーーのも夢ではないかもしれない。

すでに評判が伝わり、地元の静岡の伊豆高原ビールが運営する本店でも、うつぼの唐揚げを売り出す予定という。

現在、うつぼを好んで食べるエリアは筆者の知る限り和歌山県、三重県の一部、高知県、千葉県、静岡県伊豆地方と限られている。高知県のお隣の愛媛では食べないし、ましてや千葉県のお隣の東京の人もほとんど食べることがない。

和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」で売られているうつぼの唐揚げ風珍味(写真:筆者撮影)
高知のアンテナショップ「まるごと高知」で売られている「おもうつぼ」(写真:筆者撮影)

ただ、有楽町交通会館にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」では「うつぼ小明石煮」と言う甘辛醤油で揚げて煮た商品が置いてある。また、銀座にある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」にも同じく唐揚げ風にした塩胡椒味の「おもうつぼ」が置いてある。地元を一歩飛び出して他県で売れる可能性はもっとあるのではないか。

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