「灘から4浪で立命館に進学」彼が陥った深い闇 どんな経験でも、すべて生きるうえで役に立つ

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「浪人していたときにアニメソングをよく聞いていたので、それを演奏したものを投稿していました。それを人に見てもらえるようになって、有名になれたので嬉しかったです。今でも大学時代に入っていた軽音楽部でOBとして、学生のライブに参加させてもらっています」

浪人時代に身につけた娯楽を、大学で生かしていたというリプトンの人さん。

しかし、大学に進学してからも勉強には身が入らずに留年が確定します。

「大学にほぼ行かなかったので2年半で6単位しか取れませんでした。浪人から解放された反動で、さらに遊んでしまうようになったんです。50人対50人で戦争をするネットゲームにはまり、大きめのチームに所属してのめり込んでいました。どれくらいそのゲームに時間をかけたかを計算したら、1年で2000時間使っていました

「ボイスチャットを導入して連携を取り合ったゲームの経験で、人へのお願いの仕方や指示の出し方を学べたので、現在の医師の仕事に生きています」という話からは、どんな経験にも無駄はないのだと思わされます。

ただ、当時はそれどころではありません。この生活に危機感を抱いたリプトンの人さんは、3回生の夏には大学を辞めることを決断し、再受験を決意します。

もう一度「医師になろう」と決意した

「私は4浪してしまったのでそのまま卒業しても新卒では採用されないだろうし、どこかで自分の意識を変えないとしっかりした社会人になれないなと思っていました。それを考えると将来が不安になって、何かしら手に職をつけないといけないと思ったんです。

だから、もう一度医師になろうと思い医学部を目指しました。親にも申し訳ないと思ったのですが、これをラストチャンスにしようと思って、大学を辞めて九州にある医大専門の予備校に通わせてもらうことに決めたのです」

25歳になる年の夏から予備校に通い出したリプトンの人さん。

もともと能力がある彼は、ここから心を入れ替えたように勉強をし、目覚ましく学力を伸ばします。

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