子どもの不登校、3割の家庭で「収入減」の実態 640人の親に聞いてわかった現実
自分を責めた 孤独感・孤立感
全国ネットの調査では、不登校をきっかけとした親の変化についても調査している。親の変化でもっとも多かったのは「学校や社会への考え方や価値観が変わった」が82.5%である一方、「自分を責めた」(66.7%)、「孤独感、孤立感」(53.1%)、「家族関係の悪化」(26.4%)など、親自身もつらい状況に置かれていることがわかる。
本調査では、不登校の子どもがおもにすごしている場として「自宅」と答えた割合が91.3%と突出している。そうしたなか、親はどのような支援を必要としているのか。もっとも多かったのは「子どもと親が学校以外で安心できる場や人とつながれる」が80.5%であり、「学校の柔軟な対応」(76.9%)、「情報提供(フリースクールや親の会など)」(70.9%)、「経済的な支援」(68.0%)と続いた。
調査結果をふまえ、中村みちよ共同代表は「一番は、子どもたち、親たちが選択できる居場所、学び場の確保というところを、経済的な支援とともに、ぜひお願いできたらいいかなと思います」と語った。
(編集局・小熊広宣)
不登校の関連記事
進まぬICT、家庭への負担 フリースクールが20年ぶり全国調査
子どもと向き合う際の極意 精神科看護師が10年の臨床経験から編み出した9つの合言葉【全文公開】
不登校の親にとって「ちゃんとさせなきゃ」より「ま、いっか」が大事な理由【全文公開】
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら