「貯金増えない→家賃見直す」発想の根本的間違い 問題解決できない人は「なぜ」に答えていない
演繹法では、前提が間違っていると結論も間違ってしまいます。そのため、「いかに間違いのない前提を設定するか」がポイントになります。また、論理に飛躍がないかどうかについても注意する必要があります。演繹法を使いこなすためには、ルールや理論を鵜呑みにせず、前提を疑う目が必要です。
帰納法の特徴は複数の事象を観察して、その共通項を捉えて結論を推論することにあります。帰納法では、偏りのないサンプルをできるだけたくさん集められるかどうかもポイントになります。なぜなら、帰納法では「ほかの事象の見落とし」は論理破綻になり得るからです。多角的に情報を集めて論理展開を行うよう心がけましょう。
思考の向きも意識しながら「考える」
まとめると、演繹法は、自明の複数の事実を足し合わせて結論を出す思考法であるのに対して、帰納法は、複数の事象を観察して、その共通項を捉えて法則などを見つけ出す思考法です。
何もない状態からいきなり疑おうとしても、自分の考え方や思考に偏った答えを出しがちですが、この演繹法や帰納法も取り入れ、思考の向きも意識しながら「考える」ことで、偏りの少ない答えが出せるようになってきます。
特に真因を特定するためには、帰納的にも演繹的にも思考を進め、その合致点が見つかれば、それが「真因」となるケースは非常に多いです。
ここまで3つのポイントをご紹介してきました。さて、皆さんに質問です。以上の解説を踏まえ、では今すぐ適切に、「なぜ」を繰り返し、真因を特定し(Whyフェーズ)、そのうえで解決方法を見つけること(Howフェーズ)ができそうですか?
自信がない人もいらっしゃるのではないでしょうか。残念ながら、これらの思考法は身をもって失敗し、訓練しないと身につかないようです。ただ、ひとつのTips(コツ)やきっかけとして、ここで述べたことを参考にしてみてください。闇雲に思考をするよりも、ある程度頭が整理された状態で問題解決を行えるようになるはずです。
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