2浪で京都大学医学部に合格したもごさんは、2回目の4年生としてすごしています。今、まさに立派な医師になるために多忙な日々を送りながら奮闘しています。
浪人してよかったことを聞いたところ、「失敗にすごく寛容になった」との答えが返ってきました。
「1浪したときの河合塾の入学前説明会に、鉄緑会の同級生がいました。ずっと志望校の京都大学医学部でA判定をとっていた人だったのですが、彼も落ちていたんです。天才だと思っていたので信じられませんでしたが、そのときに僕は人はしょせん人なんだと思えたんです」
自分を見つめ、他人に優しくなった彼は現在、自身のYouTubeチャンネルで、同じような境遇の受験生・浪人生に向けた動画をたくさん投稿しています。
そこには人生にも通ずる普遍的な言葉の数々が詰まっていました。
失敗したからこそ気づけたこと
「どうしても勉強しているとき、失敗したら今やっていることの意味がなくなるんじゃないかと不安になる人もいるはずです。でも、そのときその瞬間に全力を出すことに意味があるんです。もし失敗をしても、その失敗から得られるものは大きいのです。
失敗せずに成功しても、成功した理由がわかりません。僕は失敗したからこそ、かつて自分が”天才”と思っていた人たちも、僕が彼らを理解していなかっただけで、同じ人間であったと気づけましたし、体系化して物事を考える習慣ができました。もし成功したければ、ずっこけることが大事で、それを恥ずかしいと思わないこと、他人に優しくなることが大事だと思います」
失敗をたんなる不運と捉えずに真摯に自分と向き合い続けた彼のエールは、緻密な論理と、かつて自身も両親から受けた他人への無償の愛情が詰まっていました。
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