3年連続「入試中に体調不良」京大目指す彼の悲劇 大事な時期にアクシデント、どう乗り越えるか

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高校1年生で志望校を設定したもごさんは、ひたすら3年間、夜中まで机に向かい続け、多い日は15時間ほどの勉強をこなしました。

東京大学理科III類に次ぐ国内最難関の難易度を誇る京大医学部。それでももごさんは、猛勉強の甲斐あって、現役時の模試でB~A判定を叩き出します。センター試験こそ89%で出願者の中では低めでしたが、それでも絶対に受かると自信を持っていました。

しかし、中学受験で襲った悪夢がふたたびもごさんを襲います。

「2次試験直前で帯状疱疹が出て、その状態で受けたんです。いけると思ったけど、かゆくて痛くてどうしようもなくて、物理や化学はまったく集中できませんでした。その結果、30点差で落ちてしまいました」

こうして不運にも、もごさんは浪人することになります。

浪人を決断した理由はやはり、「負け癖をつけない」ためでした。

「学歴は自己満足です。でも、のちの人生で必ず新しく挑戦するときに自分の背中を押してくれる自信につながると思っていました。限界を超えることに意味があるんです。背丈にあったところじゃくて、背丈より高めのところにいかないといけないと思っていました。自分は京大医学部に行くって決めたから、これからの人生、何がなんでも志望校に行ってやると思ったのです」

「質重視」で試験対策をするように

その後河合塾に入り、「解けない問題がまだある。そのためには、体系化して物事を考える習慣をつけないといけない」と思ったもごさん。そして、すべての勉強は「原因と結果を考えて、修正する訓練」だと気付き、質重視の勉強をこなすようになりました。

「数学や物理・化学が役に立たないと思っている人もいると思います。でも物理や化学などの科目があるのは、受験勉強をするにあたって、わかりやすい形があったほうがいいからです。この形を解くことは、原因と結果を考える訓練でもあります。訓練を積むことで、日常生活や社会でも論理的に考え答えを導き出せる、引き出しを作れるようになるのです」

質重視で1日10時間勉強を続けたもごさんは、センター試験で95%をたたき出しました。今年こそ京都大学医学部に合格できるはずだと思いましたが、またしても悪夢が襲いました。

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