「データを活用して優良顧客を増やす」4ステップ データドリブンマーケティング成功のポイント

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ここでいうコンテンツとは、それを体験(見たり、読んだり)した顧客が製品・サービスに関心を持ち、欲しいと思ってもらい、意識や行動を変えていく(態度変容させる)力のある施策全般のこと──いわゆるCSF(重要成功要因)になると考えられるもの――を指します。

コンテンツブリーフで整理する

顧客コミュニケーションを私たちは「コンテンツブリーフ」というツールを用いて整理します。

コンテンツブリーフとは、「顧客に態度変容してもらうための要素を一覧化できる資料」としてご理解ください。顧客を動かす施策を考える際に、いきなりワイヤーフレームを書いたり、どんなビジュアルにするのかを考えたりするのではなく、まず自らの仮説や確からしい情報をベースにコンテンツブリーフを埋めるのです。

(『データドリブンマーケティングがうまくいく仕組み』から)

コンテンツブリーフには次のような項目があります。

・顧客と商品の関係性
・目的
・切り口
・商品がつくられた背景
・商品特長
・ターゲット顧客
・利用シーン
・ターゲット顧客の便益
・コミュニケーションターゲット顧客
・強調すべき訴求ポイント
・切り口
・シナリオ
・表現
・目標

この資料があると、データを分析した際に「このような結果になったのは、○○の切り口で作ったからでは?」「もっと反応を上げるには、○○を変えたほうがいいのでは?」など、データの読み解きや次の仮説立てがしやすくなります。

顧客を動かす施策を企画・制作して終わりではなく、データを回して成果を得ていくための資料、いってみれば顧客に支持されるコンテンツづくりのノウハウを蓄えていくための資料と言えるでしょう。コンテンツを制作する際には、一度コンテンツブリーフをもとに整理してみてください。

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