「データを活用して優良顧客を増やす」4ステップ データドリブンマーケティング成功のポイント

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第1のステップは見込客の開拓です。データの活用により、これまで自社の製品・サービスを知らなかった層に知ってもらい、関心を持ってもらいます。

第2のステップは新規客の獲得です。なかでも「たくさん買ってくれそうな人」を探します。

第3のステップはリピート化です。「一度買って終わり」ではなく、継続して買ってもらえるように顧客との関係を維持し、新規客を既存客化します。

第4のステップはファン化です。自社の製品・サービスに通底するコンセプトに共感してもらい、より自社とのつながりの深い「ファン」を増やします。ファンは、自社を応援してくれる存在でもあります。製品・サービスを買い続けてくれるばかりか、情報発信を通じて、さらに「たくさん買ってくれそうな」新規顧客をつれてきてくれるのです。

この4ステップを経てたどり着くゴール(KGI)が、LTVの最大化なのです。

さて、重要なポイントを説明する前に、データドリブンマーケティングの全体像をみてみましょう。次の図は、LTVを最大化するためのデータドリブンマーケティング活動の全体像をまとめたものです。

(『データドリブンマーケティングがうまくいく仕組み』から)

その活動のなかで、重要なタスクは、顧客コミュニケーションと内部コミュニケーションの2つだと位置づけています。それぞれ、説明していきます。

ポイント①顧客コミュニケーション

まず、顧客コミュニケーションについては、私たちは次のように定義しています。

1 見込客 or 既存客は、どうしたら態度変容するか?という仮説を立てる
2 態度変容させるためのきっかけ(重要施策=コンテンツ)を制作するのと同時に、どう態度変容させるかという数値的指標(KPI)を設定する
3 メディアを通じてコンテンツを発信し、見込客or 既存客を態度変容させる
4 見込客 or 既存客の行動データを取得する
5 KPIを抽出し、ファクトデータとして整理する
6 自社で保持している顧客の属性データなどと併せて分析する
7 分析結果に基づき、新たに仮説を立てコンテンツを生み出す
8 これを繰り返し、データを蓄積することで、次の仮説をより確からしいものにする

先の図が示しているとおり、このプロセスは循環します。仮説を基にコンテンツを作り上げ、そのコンテンツから得たデータを分析、成果を基に仮説をブラッシュアップする。プロセスが一回転するたびデータの精度は高まり、新規顧客の獲得やリピート化、ファン化につながるわけです。

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