「仕事が終わらない人」がつい口にするヤバい一言 デキる人は上司にどうやって報告しているのか
実際には、次の3ステップで行います。
①「今日は18時半に帰る」と家族や同僚に話す。あるいは、習いごとや勉強会など、変更できない予定を入れる。
②自分がやるべき仕事をメモに書き出し、それぞれ必要時間と優先順位をつける(例:資料準備90分、優先順位Bなど)。
③仕事リストの中で、最優先の20%と、重要でない20%を決める。最優先の20%は今日中に必ず終わらせると同時に、重要でない20%はやらないと決める。
私が大学を卒業して、商社で働いていたときの働き方はAでした。
当時「24時間戦えますか」という栄養ドリンクのCMが流行っており、私も毎日遅くまで仕事をするのが当たり前だと思っていました。
はじめての海外駐在で香港に降り立った日に、間違いだったと思い知らされます。
先輩から引き継ぐ仕事は、すごい量でした。毎朝200件の銀行取引、次々に来る現地スタッフの相談。午後は、海底トンネルをくぐり、高層ビルにある銀行で打ち合わせ。オフィスに戻ると、資料の整理や明日の取引の準備をします。
こうして、先輩との引き継ぎは、1カ月続きました。
仕事量と飲み会の日々に追われる
とんでもない仕事量にもかかわらず、毎日のように歓迎会や送別会で、18時半にオフィスを出て、19時には飲み始めていたのを覚えています。
さて、先輩が帰国して残された自分が、そんな「できるビジネスパーソン」になるのは無理というものでした。
朝7時にオフィスに到着し、急ぎの仕事だけでも気づけば午後11時。このままでは、とてもやっていけない、と先輩に相談しました。
アドバイスは、とてもシンプルでした。
「せっかく香港にいるんだから、仕事だけやってちゃダメだよ。夕方や週末に、何かスケジュールを入れたら?」
そこで、英語のレッスンを入れたり、駐在員の先輩に誘われサッカーを始めたり、バーベキューに行ったりと、無理やり予定を入れたのです。
予定に間に合うよう、仕事にメリハリをつけるうちに、太陽が見える時間に帰宅する人間らしい生活を取り戻していったのです。
このように、帰る時間の「いつ」がはっきりすると、それまでに終わらせるべき仕事の量や、優先順位が見えて、早く帰ることができます。
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