『WIRED』創刊編集長が教える人生の意外な哲学 若いうちから「生産性」を気にしないほうがいい

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お金が貯まったリタイア後ではなく、お金がなくても若いうちに旅行をしようと考えた著者は何を手に入れたのでしょうか?(写真:Fast&Slow/PIXTA)
『WIRED(ワイアード)』の共同創設者として知られ、ビジョナリーとしてテクノロジーに関する数々の予測を発表してきたケヴィン・ケリー氏は、なぜ人生で残された時間に着目するのか。
『「週4時間」だけ働く。』の著者として知られるティム・フェリスが、現代のパイオニア106人に成功の秘密を聞きまくってまとめたベストセラー『巨神のツール 俺の生存戦略』。
自分らしく生きるための深いヒントとノウハウがたくさん詰まった本書の『富編』の中から、ケリー氏の哲学をお届けする。

1対1で人と会うときは

(ティムから)ケヴィン・ケリーは、WIRED誌の共同創設者であり、「シニア・マーベリック(老練な一匹オオカミ)」の肩書を持っている。

巨神のツール 俺の生存戦略 富編
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また、地球上のあらゆる生物の発見と分類を目的とした非営利団体、オール・スピーシーズ・ファンデーション(All Species Foundation)も共同創設している。

仕事以外の時間は、本を執筆したり(何冊もベストセラーになっている)、人類の言語に関するあらゆる文書のアーカイブを構築することを目指した「ロゼッタ・プロジェクト」に参加したり、「ロング・ナウ協会(Long Now Foundation)」の理事を務めたりしている。

この3つ目のプロジェクトは、マンモスなどの絶滅危惧種や絶滅種を蘇生・復元させる活動に投資している。彼自身も、現存する「世界で最も興味深い男」かもしれない。

ケヴィン:禅のマントラは、「座るときは座り、歩くときは歩く。何事も集中すること」。

人と1対1で接しているときは、このことを肝に銘じている。それ以外のケースではマルチタスクをする。

1対1で人と向き合うことは何よりも大切。私は人と向き合うことに全力を傾けてきた。

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