日経平均2万円定着へ、カギ握る「あの問題」 日経平均株価の見方を教えよう
もっとも、2010年と2012年は3月まで上昇、2013年は4月まで上昇したあとの下げでした。今年も同様に4月は堅調です。仮に、4月中に前出のいずれかのフシを達成した際には、5月下落リスクもまだ残っているといえます。
日銀金融決定会合で、追加緩和はあるのか?
来週の日銀の金融政策決定会合では追加緩和の有無に注目です。ETF(上場投資信託)の買い付け枠拡大などが期待とポイントになりますが、日経平均やTOPIXは年初来高値に近い水準だけに、実施されれば吹き上がる公算大です。
ただ、あまり直前に追加緩和の思惑が強まると、実際そうでなければ失望売りが相場反転にきっかけにもなりえます。それ以外でも、米1-3月期GDPの発表、ゴールデンウィーク明けの5月8日には米4月雇用統計の発表など相場を動かす重要イベントが多く控えており、5月前半はいろいろな意味でボラティリティが高まるかもしれません。
ギリシャの債務問題は悪材料として不気味ですが、すでに市場はそのリスクを経験しているためか、足元の反応は意外と冷静です。
あえてリスクといえば、再び株式ブームに沸く中国の株価の急反落でしょう。中国は景気減速ではなかったのか?と疑念を抱くほどの連騰相場。これだけ急上昇しているにもかかわらず、さらに追加緩和ですから、明らかに株価を押し上げ景気を浮上させようとしている。日本のアベノミクスに対抗した人的な株価操作にみえます。
ただ、理由はどうであれ、株価の動きを分析するのが、筆者の専門であるテクニカル分析です。上海総合指数は2009年8月に付けた高値3478Pを結果的に上回ったことで、第1次バブルで付けた2007年10月高値(6124P)まで駆け上がる可能性が高まったわけですが、その前に大きな調整が入ると思います。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら