バリスタがもてなす「マックカフェ」別業態の正体 マクドナルド「本気カフェ宣言」で国内249店に
東京都内を走る都営地下鉄・大江戸線に乗り、練馬春日町駅で下車。幹線道路沿いを7~8分歩くと建物が見えてくる。「マクドナルド 練馬田柄店」だ。
建物を貫く、見慣れた“M”のロゴ(ゴールデンアーチ)の下には「McCafé by Barista」(マックカフェ バイ バリスタ)のロゴもある。この店は通常のマクドナルド(チェーン展開は日本マクドナルド社)店舗内に、カフェの専用カウンターを併設した店舗だ。
店がある東京都練馬区は、人口約74万人と政令指定都市並みの規模。ドライブスルーもあるのでクルマで来店するお客も多い。
もともとマクドナルドのカフェブランドとして展開してきた「マックカフェ」だが、近年は店舗業態の「マックカフェ バイ バリスタ」にも力を注ぐ。今回はその横顔を紹介しながら、同社の顧客戦略も考えたい。
北海道から沖縄まで44都道府県に展開
「『マックカフェ バイ バリスタ』は北海道から沖縄県まで、国内44都道府県に展開し、店舗数は249店あります。すべてマクドナルド店内に併設しています」
マックカフェのマーケティングを担当する亀井理華さん(マーケティング本部 ナショナルマーケティング部 部長)はこう説明する。未踏の県は、山梨、長野、奈良の3県で、ほぼ全国展開を果たした。コロナ禍で外食環境が厳しい時期にも店舗拡大し、「105店」(2019年12月末)→「249店」(2023年4月末)と、コロナ前より2.4倍となった。
「ブランド名のとおり、専任のトレーニングを受けたバリスタが、お客さまから注文を受けたドリンクを1杯ずつ手で淹れるカフェです。スイーツ類も豊富に揃えています」(亀井さん)
繰り返しになるが、一般的なマクドナルドでも「マックカフェ」を展開している。両者の違いを一覧表にまとめてみた。
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