バリスタがもてなす「マックカフェ」別業態の正体 マクドナルド「本気カフェ宣言」で国内249店に

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現在は期間限定品も増え、看板メニューとなった。フレーバーの開発は見た目ではなく味も重視。エスプレッソドリンクやフラッペ、スムージーに合うように開発するという。

「好みは人それぞれですが、一番人気はチョコレート味。新商品でマカロン ピーチティーも発売しました。店内飲食以外に、夜にスーツ姿の男性が立ち寄り、マカロンボックスセット(5個入り、税込み850円~)をご自宅へのお土産に買っていかれる時もあります」(亀井さん)

専用カウンター横のケースには、マカロンとケーキが並んでいた(筆者撮影)

桃を使ったドリンクにも注力する。「定番人気の『もものスムージー』は果汁感と果肉が人気で、新商品として『ももとストロベリーのフラッペ』も限定発売しました(販売終了の可能性あり)。これからの季節、冷たいドリンクで楽しんでいただければと思います」(同)。

筆者は「昭和の喫茶店」と「平成や令和のカフェ」についても比較してきたが、2000年前後に起きたカフェブーム以降、ドリンクメニューの定番となったのがスムージーだ。

「マックカフェ」が迷走した時代

店舗数も拡大して好調な「マックカフェ バイ バリスタ」だが、実はマクドナルドは1990年代から「マックカフェ」を手がけてきた。

ご記憶の読者もいるだろうが、1998年に「マックカフェ」(当時by Baristaではなかった)として立ち上がった。「やすらぎの場であるカフェにマクドナルドの手軽さや便利さを掛け合わせることで、お子さま連れや若い方にも、お手頃価格でいつでも楽しんでいただける新しいスタイルとして誕生しました」(日本マクドナルド社)。

取り組み時期としては早く、カフェの著書も多い川口葉子さん(エッセイスト)が個人サイト「東京カフェマニア」をスタートしたのが1999年。川口さんは著作物の中で東京カフェの始まりとして、「バワリーキッチン」(東京都世田谷区、1997年オープン)も紹介した。

だが、マックカフェを併設した店舗は5店展開したが、誕生翌年の1999年に撤退。2度目の取り組みは2007年で、当時のメニューの中には「ナチュラルスープセット」や「あんぱん」「どうぶつパン」もあった。

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