「帰省、旅行、外食等の情報だけわかっても、自宅がわからなければ危険はないでしょう」と思う方もいるかもしれません。たしかに、1つの投稿内容それ自体から流出する個人情報はそれほど多くないでしょう。
しかし、愛犬との自宅近所での散歩写真、気に入っていてよく行く自宅近所のカフェや飲食店の写真、愛用車や愛用バイクの写真、駐車場の写真等、それらを細かく確認していった場合、自宅場所の見当をつけることは可能になることがあります。
SNSで個人情報を求められるケースにも注意
SNS上の「現金プレゼント」企画を目にした方は多いと思います。著名人が本当に現金をプレゼントするケースもありますが、ほとんどの場合は、応募をしても現金がプレゼントされることはありません。
そして、「現金をプレゼントするのに必要だから」という理由で、現金プレゼント企画者の要求に応じて振込先口座、住所、本名等の個人情報を提供してしまうと、詐欺等の対象リストの中に自分の個人情報が組み込まれるといったリスクがあります。
さらに、振込先口座として伝えた自分の金融機関口座が、別の詐欺等の犯罪の振込先口座として利用される危険もあります。現金プレゼント企画の金額よりも多額が振り込まれた後、「間違えて多い金額を振り込んでしまったので、手数料として●●円を受け取っていいから残りを返金してほしい」と頼まれそれに応じた結果、別の犯罪の収益移動に加担した形となってしまうことがあるのです。
個人情報の重要性・保護の必要性から、個人情報が適正に扱われることを目的に個人情報保護法(略称)が定められており、個人情報を取り扱う事業者の義務内容は法改正により厳格になってきています。
しかし、個人情報保護法は自ら行う個人情報の流出までフォローするものではありません。個人情報を必要以上に自ら流出させないよう、SNS投稿をする前に、改めて内容を確認することが大事です。
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