会話が苦手な人でも何とかなる「質問メモ活用法」 相手を知れば話が楽に、ただしやり過ぎに注意

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でも、たとえば相手が「旅にまつわるお仕事をしている」という情報だけでも知っていれば、「最近はどんなところに行ったんですか?」「これまでに旅したなかでオススメの場所はありますか?」なんて質問ができるんじゃないかと想像ができて、ちょっと緊張がほぐれます。

「話せそうなトピックがある」と思えることは、安心材料になるんです。

そして、もうひとつのよいことは、「この人、めちゃくちゃ調べてくれてるんだ!」と相手に思ってもらえることです。

以前、ダンス&ボーカルユニット「w-inds.」の橘慶太さんに、デビュー20周年記念のインタビューをさせていただいたことがあります。そのときは1カ月かけて過去のインタビューを読み、楽曲をすべて聴き、ファンが書いたブログやSNSなどもチェックしてから臨みました。もう心はヲタクです。

その甲斐あって、「そんなところまで読んでいただいて、ありがとうございます!」と言っていただけて、和やかなムードで取材ができました。

自分に興味を持って、知ろうとしてくれている。そんな人を無下にする人は、なかなかいないです。むしろ、好感を覚えてくれることのほうが多いのではないでしょうか。

実際にわたしも、前著に関するインタビューを受けたとき、付箋だらけの自著を持参してくれたインタビュアーさんを見て、「いっぱい読み込んでくれている!」と、うれしくて飛び上がりたくなったことがあります。

会う予定の人のSNSをチェック

いまは多くの人がSNSをやっているので、有名人や芸能人ではない一般の人でも、事前に情報収集をすることができます。

仕事とか好きなものとか近況とか、そんな基本的なことでかまわないので、会う前にSNSにちょっと目を通して情報を得ておくと、話が聞きやすくなります。ただ、注意したいのは、それをいやらしくない程度にアピールすること!

あまりに詳しすぎると、相手も話すことがなくなってしまいます。それに、「めちゃくちゃチェックされていて怖い」とも思われてしまいます。「3日間連続でチャーハンを食べてるんですね……フフフ……」となると、少々ストーカーちっくになるので、やりすぎ注意です。

大切なのは、覚えてきたことをすべて発表するのを目的にしないこと。あくまで目的は、気持ちよく会話することです。準備をしたら一度隅に置いて、目の前の相手に集中するようにしましょう。

インタビューをするときは、下調べをしたうえで、質問を事前に考えて、質問案としてまとめておきます。インタビュー中はこの質問案をチラチラ見ながら、相手と会話していきます。

相手の話に耳を傾けながらもスラスラと質問を投げかけることができるのも、この質問案があってこそなのです。これがあるから、質問内容にとらわれずに、安心して目の前の相手に集中できているといっても過言ではありません。

というわけで、日常でも「聞いてみたいことメモ」をつくって忍ばせておくのはオススメです。事前に得た情報をもとに、聞きたいことをまとめておくんです。

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