会話が苦手な人でも何とかなる「質問メモ活用法」 相手を知れば話が楽に、ただしやり過ぎに注意

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聞き上手な人とそうでない人の違いとは(写真:USSIE/PIXTA)
「会話が苦手」という人はたくさんいます。とくに、多くの人が頭を抱えているのは、会社の先輩や後輩、取引先、微妙な知り合いなど、それほど親しくなかったり、親しくなりたいと思えない人と話すときです。多くの会話本では「相手のことに興味を持ちましょう」などとアドバイスされますが、それができれば苦労はしません。つまり「興味を持てない相手」との会話こそ、会話の悩みの本質といえます。
「相手のために頑張って話そうとするのではなく、自分、あるいは誰かのために、相手の面白い話を引き出せばいいんです」と話すのは、『聞く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な会話力』の著者、いしかわゆきさんです。「他人に1ミリも興味を持てない!」と悩んでいたいしかわさんは、インタビューライターという仕事を通じて「聞く習慣」を身につけたことで、興味を持てない相手とも当たり障りなく会話できるようになり、人間関係がラクになったそうです。
この記事では、「興味を持てない相手」ともうまく話すためのコツをお伝えする同書から、「会話をラクにするための準備」について紹介します。

事前情報があると会話はラク

突然ですが、インタビューでいちばん大事なことってなんだと思いますか? ポンポン会話を弾ませること? 的確な質問をすること? どちらも大事なことだとは思いますが、わたしは事前にめちゃくちゃ準備をすることがいちばん大事だと考えています。

その人が以前にもインタビューを受けているのなら、過去のインタビュー記事を読みあさります。本を出しているのなら熟読します。SNSをやっているのならさかのぼって投稿をチェックします。

なぜそこまでリサーチをするかというと、「知っている前提」で話を進めたほうが深い話ができるからです。「以前こう話していましたが、具体的にはどういうことですか?」「こんなツイートをしていましたが、どんな状況だったんですか?」というように、一歩踏み込んだ質問ができます。

逆に相手のことを1ミリも知らない状態だと、「まずは経歴を教えてください」と、基本情報を聞くだけでインタビューが終わりかねません。それこそ、盛り上がらない「一問一答」になってしまいます。基本情報の確認を省略して、ビュンッと核心に迫るためにも、事前準備が欠かせないのです。

インタビューの準備ほどではないにせよ、日常会話でも事前準備をしておくと、自分にとってもよいことがあります。

ひとつは、相手の情報を入れておくことで、緊張が緩和されることです。あまりよく知らない相手だと、それこそ「なにを聞けばいいのかわからない!」とパニックになってしまいます。

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