会話のハードルがもっとも高いのは?
まず大前提として、複数人が集まる飲み会やイベントは「聞く」ハードルがいちばん高いです。
とりあえず流されるままに席について、隣の人たちが話している会話に耳を傾けつつ、ときおり笑顔を見せながら、お酒をチビチビ飲む……。それでなんとか場になじむことはできるかもしれないけど、会話にうまく入るのは高速で回転している大縄跳びに飛び込むレベルの難しさです。
みんなが楽しそうに話しているときは、「水を差すようで怖い!」となにもしゃべれなくなる。逆にシーンとしている場合は「うまく盛り上げられなくて申し訳ねぇ……」という気持ちになる。聞き上手な人が場をまわしていたら「自分はなにもしなくていいか」となる。いずれにせよ、黙んまりを決め込みたくなりますよね。
複数人の厄介なところは、なんといっても「話し手」「聞き手」がたくさんいるところです。誰に話を聞いたらいいのかわからないし、まったく話していない人がいると気になるし、なんなら話を聞いていない人もいるしで、非常にやりづらい。
そして個人的には、「自分が話すときに複数人に注目されている状態になる」のがものすごく苦手です。複数人の目線を感じることで緊張するし、みんなに聞こえるように声を張らないといけないし、注意力も散漫するし、会話どころではありません。
だから複数人での会話って、会話というよりも「発表」に近いんじゃないかな。
結局、一言もしゃべらずに終わることもあるので、「話を聞いている」ように見えても、それはただその場にいるだけです。「会話ができている」とはお世辞にも言えません。
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