イーロン・マスク氏とWeb3の「不思議」な関係とは Twitterの「青い鳥」アイコン変更でも一騒動
そのため、運営側のサーバーダウンによってサービスが全停止するといったこともない。また、ポルノや暴力・著作権侵害といった違法コンテンツに関するガイドラインはあるものの、運営会社がすべての動画を検閲する体制にはなっていないため、運営側の一方的な判断で動画が削除されることもない。
青い鳥→柴犬への変更で急騰した暗号資産
Twitterの仕様変更といえば、ウェブ版Twitterの青い鳥のアイコンが2023年4月4日、突如、イーロン・マスク氏の「推し」の暗号資産「DogeCoin(ドージコイン)」のロゴである柴犬に変わった。それにより、低迷していたDogeCoinの価格が25~30%も急騰し、大きな話題となった。
ドージコインはビットコインと異なり、供給量の上限がなく、時間の経過とともに供給量が増えていくインフレ型の暗号資産であり、一般的には希少価値がないため、価値を向上させるのが難しい。そのため、インフレ型の暗号資産はバーン(焼却)などのデフレのメカニズムを取り入れていることが多い。たとえば、イーサリアム(ETH)はインフレ型ではあるが、潜在的にデフレになるようにバーンによって調整されている。しかし、ドージコインはこうしたバーンの仕組みが実装されていないため、インフレによって価格が低下するリスクが高く、トークノミクス(トークン経済)の設計セオリーから見ると、決して褒められたものではない。
しかし、イーロン・マスク氏のような著名人の絶大な支持があれば、そうしたものを超越してしまうこともあるといえよう。なお、アイコンが柴犬から再び青い鳥に戻ると、ドージコインの価格も7.3%急落した。Twitterだけでなく、ドージコインの価格もイーロン・マスク氏によって振り回されてしまっている。
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