イーロン・マスク氏とWeb3の「不思議」な関係とは Twitterの「青い鳥」アイコン変更でも一騒動

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Web3の基本的な考え方は「分散」「非中央集権」であり、DAO(分散型自律組織)の考え方に代表されるように、誰か一人の意思に基づく意思決定はご法度である。これは深読みのし過ぎかも知れないが、Web3に批判的とも受け取れる先のツイートは後にTwitterを買収し、自身の意のままに操ろうという同氏の考えの裏返しだったのかもしれない。

台頭する分散型SNS

Twitterの相次ぐ変更に嫌気が指した一部のユーザーはTwitterに代わる分散型SNSへの移行を模索し始めた。そして、そうした動きに呼応するようにTwitterの間隙を突こうとする分散型SNSが次々と登場している。

MastodonやMisskey、Damusなどが注目されてきたが、ここに来て、もう一つ注目のプロジェクトが開始された。それはTwitter創業者であるジャック・ドーシー氏が深く関与している「Bluesky」である。Blueskyはドーシー氏が CEO を務めていた2019 年にTwitter社内のインキュベーション・プロジェクトとして開始され、現在はドーシー氏がボードメンバーとして名を連ねる非営利組織が開発を引き継いでいる。Blueskyの目的は、分散型SNSの研究開発を通じて、個人の表現の自由を守り、人々の意見や情報の自由な流通を促進することである。2023年2月にApp Storeでプライベート・ベータ版のアプリが公開され、招待コードを持つユーザーのみがアカウントを開設できるようになっている。UIはTwitterに非常に似ているが、おすすめのツイートや広告がアルゴリズムに従って勝手にタイムラインに差し込まれる現在のTwitterとは異なり、Blueskyではタイムラインに表示させるものをユーザーが自由に決められるようになっている。

ただ、ジャック・ドーシー氏といえば、先のイーロン・マスク氏のツイートと同じ2021年12月21日に「Web3はベンチャーキャピタルや投資家のものになっている。彼らのインセンティブからは逃れられず、究極的にそれは名前が違うだけの中央集権型なエンティティだ」とツイートし、物議を醸した。そして、2022年6月には真の分散型インターネットとして「Web5」を提唱するに至っている。

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