なぜか「評価される人」は話の中身が明らかに違う 大事なことは「どう言うか」より「何を言うか」
「会議で意見を求められても、うまく答えられない……」「面接で自分の思いをうまく言葉にできない……」「あの人は何であんなに堂々と話せるんだろう……」。コミュニケーションに悩むビジネスパーソンは多い。
そんな方は、「言語化力」を鍛えることが重要です。なぜなら、コミュニケーションの本質は「言語化力」にあるからです――世界三大広告賞ほか20以上の受賞歴のある電通コピーライターの荒木俊哉氏は言います。同氏の新刊『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』から一部抜粋、編集してお届けします。
「伝え方」を学んでも「言語化力」は身に付かない
会議、プレゼン、報連相、企画書、資料作成……。ビジネスのさまざまなシーンで「言いたいことはあるのに、うまく言葉にできない……」と悩む人が多くいます。
最近、そんな「言語化力」に対する悩みを、実は多くの人が抱えているのかもしれないと私自身が感じるようになりました。特にそれを強く感じるのが、本屋さんを訪れたときのことです。
ここ数年、本屋さんの棚には「伝え方」に関する実にさまざまな書籍が並ぶようになりました。いわゆる「コミュニケーション本」と呼ばれる類の本です。もしかしたら、あなたも一度はそういう本をお読みになった経験があるかもしれません。もし読んだことがあったら、果たしてどんな感想をお持ちになったでしょうか?
誤りを恐れずにいうと、私は「伝え方」に関する本では、あなたが抱えている「言語化」に対する本質的な悩みには応えることができない、と考えています。なぜなら、「言語化」と「伝え方」はまったく別のスキルだからです。
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