千鳥や、なすなか「ロケ芸人」テレビで増える背景 最近では意外性のある人選でも話題を呼ぶ

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ロケ番組で活躍するなすなかにし(写真:『アイ・アム・冒険少年』TBS公式 YouTubooより)

4月4日に第2弾となる特番『ロケバナシGP』(TBS系)が放送され、12日には『1億人の大質問!?笑ってコラえて!3時間SP』(日本テレビ系)の「ダーツの旅」に爆笑問題が初登場するなど、昨今のバラエティーはロケ企画が賑わいを見せている。

そんな中、各局で引っ張りだこになっているのが、いとこ同士のコンビ・なすなかにしの那須晃行と中西茂樹だ。『ラヴィット!』(TBS系)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、『よじごじDays』(テレビ東京)ほか多数の番組に出演し、昨年は250本以上のロケをこなした“ロケの達人”である。

ロケ芸人で頭一つ抜けるなすなかにし

印象的だったのは、昨年12月に放送された『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)の人気企画「脱出島」に初参戦した時のコメントだ。

オープニングVTRから“その場でジャンプし、中西だけワープ後の着地に失敗する”など、息の合ったコンビ芸を畳みかけて笑わせると、スタジオでそれを見ていたナインティナイン・岡村隆史が「引き出しがすごい」と2人を称賛。これに中西が「あれまだ引き出し開いてない」と平然と返したため、スタジオに笑いと驚きの声が上がったのだ。

その言葉通り、2人は島の作業でもさすがの動きを見せた。イカダ作りの資材集めでは、中西が「何でこんなんあんの!?」と声を上げるやいなや、妻で芸人である高田紗千子の若き日の写真を手におどけて見せる。

一方の那須は、松ぼっくりと竹を使って火を起こす“松竹火起こし(所属事務所・松竹芸能にちなんだもの)”に苦戦すると、「これ使いませんか?」と言って“スナックよしもと”と書かれたマッチを差し出すなど、細かいボケを次々と繰り出していった。

なすなかにし以外にも、タカアンドトシ、U字工事、タイムマシーン3号など、人柄の良さ、安定した面白さを感じさせるコンビはいる。とはいえ、ツカミネタの多さ、小道具を含めたパターンの豊富さを考えると、彼らは頭一つ抜けているのではないだろうか。

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