日本人が持つ「太りにくくなる菌」効果が出る食品 最新調査でわかった「日本人とやせ菌」の関係

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痩せる食べ物
日本人が多く持つ「やせ菌」。ある食べ物や食べ方によって、その効果が発揮されるといいます(写真:takeuchi masato/PIXTA)
同じものを同じだけ食べたとき、ある人は太り、ある人は太らない、ということはよくあります。実は、その人が持つ「腸内細菌叢(腸内フローラ)」が、太りやすさに大きく影響しているのです。
腸と腸内細菌研究の第一人者の國澤純氏の新刊『9000人を調べて分かった腸のすごい世界』(日経BP)から一部抜粋・編集のうえ、日本人の体型を特徴づけている「やせ菌」について紹介します。
前回記事:「やせられない人」は腸内環境の重要さを知らない

「日本人の腸には“やせ菌”はいない」という大誤解

「デブ菌」「やせ菌」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。前者は太りやすくなる菌、後者は肥満を抑制する効果がある菌を指し、いずれもネット検索すると多様な情報が出てきます。

その中で、やせ菌としてよく紹介されるのが、「アッカーマンシア菌(Akkermansia muciniphila)」です。アッカーマンシア菌は欧米人、特にヨーロッパ人が多く保有する菌で、2021年には低温殺菌したアッカーマンシア菌が「肥満をコントロールする食用菌」として欧州食品安全機関(EFSA)に承認されました。

日本でも「アッカーマンシア菌が腸内にいるか調べるサービス」や「アッカーマンシア菌を増やすためにはどうしたらいいか」という記事も散見されます。

しかし、われわれの研究で調べた限り、日本人で「腸内細菌のうち、1%以上をアッカーマンシア菌が占める」という人は10%程度にすぎません。もともと腸内にいる菌であれば食生活を改善することで増やすことができますが、いない菌を定着させるのは至難の業です。

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