3年ぶり開催「eスポーツの大会」で見えた課題 3万5000人の来場を記録、10万人が配信視聴
Punk選手のトラブルによって約40分の中断時間が発生しました。『鉄拳7』のトーナメントでも約1時間の遅れが発生し、大会は約2時間遅れで進行していました。そのため、地方から観戦しにきた来場者の中には、新幹線や飛行機で帰らなくてはならず、最後まで観戦ができなかった人もいます。最後まで観戦しても新幹線には間に合わず、深夜バスに切り替えた人も見ました。『ストリートファイターV CE』のファイナリストの鶏めし選手も帰れなくなったという話もありました。後にチームの方に車で送っていただいたそうですが、彼は兼業プレイヤーなので、翌日の仕事を休むわけにもいかないのでしょう。
そもそも年度末の最終日、それも金曜日に休みをとって参加したというのは、かなりの無理をしたのではないかということは容易に想像ができます。
その状態で年度始めの初日も休んだり遅刻したりできるわけがないのはわかりきったことです。いまさら日程が悪すぎると言ってもしょうがないですが、本当に参加者や来場者のことを考えていたか疑問に思ってしまっても仕方ないといえるでしょう。
プロとしての運営を期待
EVOLUTIONは元々コミュニティによって運営されていましたが、2021年3月にソニー・インタラクティブエンタテインメントとEndeavorグループによって共同買収され、今回のEVO Japan 2023もソニー・ミュージックエンタテインメントが運営を行っています。コミュニティならではの運営のつたなさ、手作り感は企業が買収した今となっては言い訳には使えません。
参加する精神、みんなが楽しめること、同じものが好きな人たちの一体感など、コミュニティの原則であることは残しつつ、プロとしての運営を期待せざるをえないわけです。8月にラスベガスで開催されるEVOLUTION、また来年開催されるであろうEVO Japanでその成果を見せてほしいところです。
一方で今回の大会には、障害のある方々が多く参加していました。混み合ったスペースでもしっかりと参加できるような手配やスペースの確保ができており、こちらについては感心しきりでした。老若男女障害の有無にかかわらずすべての人が参加できるeスポーツのイベントを実現していたといえます。
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