ナイキの「伝説の靴」作った"お荷物部署"の逆転劇 映画「AIR/エア」関係者が語る製作の舞台裏

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『アルゴ』でアカデミー賞作品賞を獲得するなど、映画監督としても高い評価を受けるアフレックだが、意外なことに、監督として俳優マット・デイモンを演出するのは今回が初めてだったという。

「マットは非常に才能豊かだ。今回ははじめて監督として、彼の俳優としての一面をさらに知ることができてうれしかったよ。もっとも付き合いの長い友人と同じ職業につき、一緒に仕事ができるなんてとても幸運だと思う、そういう意味で2倍の喜びを感じたよ」

一方のデイモンも「もちろん自分たちは長年にわたって、ともに脚本や製作にも取り組んできたけど、監督としての彼と仕事ができたことは本当にうれしく、クリエイティブなやりがいも感じた」という。

アフレック監督の演出は非常に的確で、1980年代の映像、音楽、美術などを織り交ぜながら、テンポ良い語り口が魅力。多くの仕事ムービーの秀作がそうであるように、この映画も鑑賞後の観客を力強く鼓舞してくれる。

逆境に立ち向かう気持ちにさせてくれる

アフレックもその力強さをあらためて感じているという。

「たとえあなたが誰であろうと、必ず逆境に直面することになる。人生そのものが最高の形で生きるために、自分に挑戦をもたらすんだ。だから僕にとってこの映画が語っていることは、普遍的なことなんだ。映画を観に行ったときに、自分も逆境に立ち向かえるという気持ちにさせてくれる映画を作りたい。それ(逆境)がどんなものであれね。具体的なチャレンジが何であるかは、それほど重要じゃない。重要なのは、自分がそれに立ち向かえるという感覚を持てることなんだ」と。

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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