箱根駅伝を席巻「進化した厚底シューズ」の衝撃 「靴」に注目すると、観戦はもっと楽しくなる
「熟成されたナイキ・ヴェイパーフライ」が箱根を席巻
――西本さんは、全国各地の駅伝・長距離レースを取材されていますが、中でも各選手の靴に注目されているそうですね。
学生駅伝の世界では、選手はユニフォームについては、大学と契約したメーカーのものを着ることになっています。でも、靴だけは、選手の感覚を優先して好きなものを選ぶことができる。そこだけはどんな指導者も制限できない、選手の唯一の「聖域」みたいなところです。
ところが、昨年秋シーズンから、かなり多くの選手たちが同じナイキの「ヴェイパーフライネクスト%」を履くようになっています。
昨年の箱根駅伝では、全出場選手のうち、「ヴェイパー」を履いていたのが86人、次いでアシックス51人、アディダス39人、ミズノ24人という具合でした。
しかし、今年の箱根では、80%近くの選手がナイキの「ヴェイパー」を履くと私は予測しています。
――昨年に比べて、今年はさらに「ヴェイパー」を履く選手が増える、と。
私はそう予測しています。というのも、昨年10月に行われた箱根駅伝予選会には40校以上の選手が集結しましたが、「ヴェイパー」でない靴を探すのが難しいほど、ほとんどの選手が「ヴェイパー」を履いていたんです。
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