ナイキの「伝説の靴」作った"お荷物部署"の逆転劇 映画「AIR/エア」関係者が語る製作の舞台裏
「Just Do It」といえば、スポーツブランドのナイキを象徴する印象的なスローガンだが、このキャッチコピーには、単なる商品を売るためのコピーという枠を超えた、アスリートたちを鼓舞するような夢や哲学がある(※ちなみにナイキの本国版HPには、アスリートの注釈として「肉体を持つ者は皆アスリートである」という但し書きがある)。
ナイキの共同創業者であり、現在は同社の名誉会長を務めるフィル・ナイトは、自伝『SHOE DOG(シュードッグ)』(東洋経済新報社刊)の序章において「世界は馬鹿げたアイデアでできている。歴史は馬鹿げたアイデアの連続なのだ」と語っており、その上で「馬鹿げたアイデアだと言いたいヤツにはそう言わせておけ――走り続けろ。立ち止まるな」と自分を鼓舞していたという。
ナイキにも“チャレンジャーの時代”があった
今でこそスポーツの枠を超え、ファッションやアートの世界などの分野でも絶大なる支持を集める“王者”ナイキだが、そんなナイキにも“チャレンジャー”の時代があった。
伝説のバスケットシューズ「エアジョーダン1」の誕生秘話を描いた、ベン・アフレック監督、マット・デイモン主演の映画『AIR/エア』(4月7日より全国公開中)は、たとえ周囲から負け戦だと思われても、自分の直感が導き出した“馬鹿げたアイデア”を信じ、全身全霊を傾けて“自分たちの仕事”を成し遂げた男たちの熱きドラマとなっている。
劇中には以下のナイキの企業理念が登場し、それを基に物語が展開される(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
型にハマらないリサーチ、根回し、プレゼンなどのシーンが続々と登場し、スポーツのみならず、ビジネスの側面からも興味深い、まさに観客を鼓舞するような1本となっている。
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