「評価者思考」の管理職が成果を出せない納得理由 質の高いアウトプットを生むリーダーの思考法

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このように、目にしたもの、聞いた話に対して、「それは、そもそもどういうことなのか?」と、一度、本質を抽象化し、それを、あらためて自分の仕事に具体的に落とし込む思考プロセスは、「学習者」としての発見や気づきを促します。

実に多くの人が評価者の思考で仕事をしている

私たちの周りを見てみると、実に多くの人が「使えるか、使えないか」といった「評価者」の思考で仕事をしていることに気づきます。そのような人を尻目に、「学習者」としての自問の習慣を部下たちと共有することで、発想豊かなチームとして仕事の価値を高めていこうではありませんか。

参考として、評価者と学習者の思考の違いの例を以下に挙げておきます。

◎評価者(評価する)
  • ウチとは状況が違うので使えない。
  • あの人だからできるので、自分には無理。
  • この点が問題だから役に立たない。
  • すぐに使えないので意味がない。
  • 実践的ではないから使えない。
◎学習者(自問する)
  • ウチとは状況が違うが、ヒントがあるとすれば何だろうか?
  • あの人の話の中で、自分にもできることがあるとすれば何だろうか?
  • 問題点もあるが、役に立てる部分は何だろうか?
  • すぐに使えるようにするには、どう工夫すればよいのだろうか?
  • どうすれば実践で使えるようになるのだろうか?
櫻田 毅 人材活性ビジネスコーチ

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さくらだ たけし / Takeshi Sakurada

アークス&コーチング代表。九州大学大学院工学研究科修了後、三井造船で深海調査船の開発に従事。日興證券(当時)での投資開発課長、投資技術研究室長などを経て、米系資産運用会社ラッセル・インベストメントで資産運用コンサルティング部長。その後、執行役COO(最高執行責任者)として米国人CEO(最高経営責任者)と共に経営に携わる。2010年に独立後、研修や講演などを通じて年間約1500人のビジネスパーソンの成長支援に関わる。近著に『管理職1年目の教科書』(東洋経済新報社)がある。

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