「ストレス多い人」は"4つの考え"を捨てるべきだ 怒り・ストレスを消す「魔法の言葉」も紹介!

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心身が病むほどのストレスを抱える人には、「発想の転換」もおすすめします。

【NG④】いまいる場所・人間関係にしがみついてしまう

私のクリニックには中高校生の患者さんも多く来院されます。訴えは腹痛とか胸が痛いといったことですが、話を聞いてみると、「友達関係で悩んでいる」「学校になじめない」といった悩みが出てきます。

いじめや不登校で悩んでいる子どもたちに私はいつも「無理にその場所にいることはないんだよ」とアドバイスしています。

進学を考えるなら、高校をやめて高卒認定試験(旧・大検)を受けて大学に行ったっていいのです。これは大学生にも、社会人にも言えることです。会社にも、いじめや上司からの理不尽なパワハラなど、いろいろあると思います。

体を壊してまで、大事な心臓を痛めつけてまで、「合わない場所」に無理にいる必要などありません「極度のストレス」が続くなら「しがみつく必要はない」のです。

過労や職場のストレスなどを苦に自殺してしまう人が後を絶ちませんが、そんな悲惨なことになる前に、自分を解放してあげたほうがいい

その場所を捨てて 「新しい世界」に飛び込めば、そこで「新たな自分の可能性」が花開く場合だってあるのです。家庭とて例外ではありません。

学校、会社、家庭などで心身をむしばむほどのストレスを抱える人も。無理に「しがみつく」のをやめ、その場所を離れ、新しい世界に飛び込むのも大切(イラスト『「100年心臓」のつくり方』より)

「心臓をいたわる生活」で「100年心臓」を手に入れる

自分では「この程度のストレスは、たいしたことないだろう」と思っていても、心臓は悲鳴を上げているかもしれません。ストレスは本当に怖いのです。

つらいのを我慢しているのは自分だけではないあなたの「心臓」もまた、必死に耐えているのです。くれぐれもそのことを忘れないでください。

「不要な怒りやストレス」を抱え込まず、「心臓の健康にいい生活」「心臓をいたわる生活」を送ることが、結果として、人生100年時代を満喫できる「100年心臓」を手に入れることにつながる、私はそう確信しています。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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