肉汁じゅわっと「ハンバーグ」家でも簡単な作り方 イチから自分で作るハンバーグは格別の味だ
ハンバーグの起源がドイツのハンブルクにあることはよく知られていますが、日本に伝わったのは明治時代。当時はジャーマンステーキやミンチボールと呼ばれていたそうですが、安価なひき肉で作れること、またやわらかくて食べやすいことから人気になりました。
ちなみに日本最古のハンバーグレシピの作り方*はこんな風だったようで……。
“牛肉の筋を取り、よく叩き、胡椒と塩をよき程に加えて、更に叩き交ぜ、小判型に縦三寸位に固め、別に玉葱を極く細かに切りたるを、小判型の両面に付けて之をフライ鍋にてバターを解きたる処に入れ、両面より交る交る焼くべし。
その焼けたる肉をば揚げ置き、残りたる汁にセリー酒又は葡萄酒に小麦粉よき程に加えて、攪きまわし、その味を調え、前の肉を皿に盛りて、其にこの汁を注るなり。”
当時のメニュー名は「「ハンパクビフステーキ」。タマネギを混ぜるのではなく、表面にまぶすことだけが今と違いますが、あとはほぼ同じ。ソースにシェリーかワインを使うなんてかなりおしゃれな味だったかと思われます。
最近では精肉店やスーパーで成型されたハンバーグを売っているので、買ってきて焼くだけ、という方も多いでしょうが、イチから自分で作るハンバーグの美味しさはまた格別。最古のレシピから128年経った現在の日本で最もスタンダードなハンバーグのレシピとは? 野本やすゆきさん、教えてくださ~い!
*1895年(明治28年)に発行された「女鑑」12月号で紹介されたレシピ。日本ハンバーグ協会のHPより引用。