小麦不使用の麺「ZENBヌードル」がSNS賑わすワケ 原料が「黄えんどう豆100%」のパスタとは?
SDGsや健康を踏まえて食を見直す動きが食品業界のトレンドとなっている。例えば植物性代替肉の「ネクストミーツ」や、忙しいビジネスパーソンのための完全栄養食「BASE FOOD」、糖質制限の冷凍宅配食noshといったスタートアップのサービスが目立つ。
大手では、カップヌードルでおなじみの日清食品が2022年5月に、「完全メシ」なる完全栄養食のブランドを立ち上げた。インスタントの油そば、カレーライスのほかスムージー、グラノーラ、冷凍食品、スイーツなど、「手軽さ」を武器に、完全栄養食のカテゴリーを広げ、2023年1月時点で600万食販売するなど好調だ。
黄えんどう豆を原料にした「ZENBヌードル」
一方、欧米に端を発する糖質制限やグルテンフリーの流れにのって伸びているのが黄えんどう豆を原料にした「ZENBヌードル」。2020年9月の発売以後、累計食数1000万食を販売してきている。
食品としての特徴は低糖質、グルテンフリーの食事をふだんの食生活に取り入れられること。例えばZENBヌードルの「丸麺」タイプは鍋や電子レンジで茹でて、ソースをかけるだけなので、通常のパスタと同じ手順で調理できる。
ソースは、ZENBシリーズからも発売されているが、手作りしても、市販のレトルト食品でもよい。
パスタなら1食500kcal以下で、通常のパスタより30%糖質を低減し、食物繊維は2倍以上取ることができる。
えんどう豆を原料としているのでたんぱく質も取れる。小麦のパスタで取れるたんぱく質量が1食11.6gであるのに対し、ZENBヌードルでは13.7gだ。
ただし価格は少々お高い。1袋で792円(1袋は1食分80g×4束)で、購入合計金額が8000円未満の場合、送料が500円かかる(公式サイトでの購入の場合)。小麦のパスタは500g入りが400円以下なので、2倍以上の価格ということになる。
それにもかかわらず売れている理由は、健康を訴求している商品なのに「味がよい」ことだという。
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