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くら寿司への迷惑動画「逮捕」だけで喜べない理由 迷惑行為を撲滅する道のりは始まったばかり

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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(東洋経済オンライン編集部撮影)

くら寿司は逮捕を受けて、「今回の逮捕をきっかけに、こうした、お客さまとの信頼関係に基づく仕組みを、根底から揺るがす迷惑行為が『犯罪』であるということが、広く世の中に認知され、今後、模倣犯がなくなることを切に願います」というコメントを発表。回転寿司店だけでなく、飲食業界、ひいてはサービス業全般にも通じる真摯なメッセージであり、これもメディアが報じ、人々が拡散すべきものではないでしょうか。

今後は各社が、くら寿司と同等レベルの厳正な対処をすることが重要でしょう。現在、飲食業界が受けているダメージは、「直接、本人から謝罪を受けたから」などと不問に付すレベルではないだけに、実行者たちに責任を問うことで、ネット上に具体的な判例を増やしていきたいところです。

迷惑行為と謝罪のセットで報酬が入るなら異常

また、SNSの運営サイドにも、迷惑行為の動画を本当に規制できないのか。働きかけや立法化なども視野に入れた議論をはじめていくのも1つの手段でしょう。著作権侵害、詐欺行為、差別やいじめ、性的表現など、動画が収益化されず、削除される理由や、その頻度にはバラつきが見られますが、今回のような迷惑行為もそれができないのか。

「迷惑行為でも見てもらえるほど報酬がもらえる」という誤った発想を減らすための動きがほしいところです。少なくとも、「迷惑行為と謝罪のワンセットで、そのどちらでも報酬が入る」としたら明らかに異常なシステムでしょう。

最後にもう一度書いておくと、現状は逮捕されただけの状態にすぎず、本当の意味で模倣犯・類似犯の抑制効果を得られたという段階ではありません。メディアも、われわれ1人ひとりも、「逮捕された」と一時的に騒いで終わらせるのではなく、ここから具体的かつ継続的な動きが求められているのです。

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